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・ムー51(99式飛1号)無線機
・96式飛2号無線機 ・99式飛2号無線機
・99式飛3号無線機
・ム-4無線機(4式飛3号)受信部
・Model 99 "Tobi" Mark
1 Radio Set(Aircraft Radio)
・Model 96 "Tobi" Mark 2 Radio Set
・Model 99 "Tobi" Mark 2 Radio Set
・Model 99 "Tobi" Mark 3 Radio Set
・Model 4 "Tobi" Mark 3 Radio Set
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ムー51二型(99式飛1号2型無線機)
Model 99 "Tobi"
Mark 1 Type 2 Radio Set |
ムー51構成機材 |
ムー51二型送受信機 遠距離航空機用無線機材で爆撃機、偵察機等に搭載された。本機材は99式飛1号と同一であるが、戦争末期、陸軍無線機材の呼称変更により、新規製造機材よりムー51と改訂された。
通信距離:1,000Km
周波数:2,500-10,000kHz
電波形式:A1(電信)、A2(変調電信)、A3(電話)
送信出力:40W(A1)、20W(A2,A3)
送信機:水晶叉は自励発振UY807A x2並列使用、変調はUY807Aによる第2格子変調
受信機:スーパーヘテロダイン方式(6F7x6)、高周波2段、中間周波2段、低周波2段
電源:直流変圧器(24V)
空中線:固定逆L型叉は垂下式
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ム-51受信機内部、真空管はUt6F7
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送信機同調部 |
ム-51送信機内部、真空管はUY-807A |
電源直流変圧器(左送信、右受信用) |
送信機用線輪(下)及び受信機用線輪 |
電源起動機 |
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「陸軍96式飛2号無線機」 Army Model 96 "Tobi" Mark 2 Radio Set for
middle range aircraft. |
中距離航空機用無線機材、爆撃機、偵察機、輸送機等に搭載された。
通信距離:500Km
周波数:1,500-7,700kHz
電波形式:A1(電信)、A2(変調電信)、A3(電話)
送信出力:8W(A1)、2.5W(A2,A3)
機器概要
送信機:水晶発振47G、電力増幅510B、変調音声増幅76、陽極変調47D
受信機:スーパーヘテロダイン方式(5球)、高周波1段、中間周波1段、低周波2段
電源:直流変圧器(24V)
空中線:固定逆L型叉は垂下式
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送受信機用コイル |
送信機内部 |
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受信機内部 |
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「陸軍99式飛2号無線機」 Army Model 99 "Tobi" Mark 2 Radio Set for
middle range aircraft. |
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用途:
中距離飛行機用、97重爆、100式司偵他
周波数: 送信2,200-10,000KHZ、受信1,500-10,000KHZ
電波形式: A1(電信)、A2(変調電信)、A3(電話)
送信出力: 35W(A1),10W(A2,A3)
機器概要
送信機: 水晶発振、増幅807A, 陽極変調807A
受信機: スーパーヘテロダイン方式、高周波1段、中間周波1段、低周波2段、6F7x5球
電源: 直流変圧器(送信受信共用、入力24V)
空中線: 固定逆L、垂下式40m |
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陸軍99式飛3号無線機
Army Model 99 "Tobi"
Mark 3 Radio Set |
99式飛3号送信機(下段)・受信機 |
陸軍の単座戦闘機用無線電話機材であり、隼、鍾馗、飛燕等殆どの戦闘機に搭載された。
通信距離:100Km(対地上)
周波数:送信2,500-6,700kHz、受信1,500-6,700kHz
電波形式:A2(変調電信)、A3(電話)
送信出力:10W(A2,A3)
送信機:水晶発振UY807A、、陽極変調UY807A
受信機:スーパーヘテロダイン方式(MC804Ax5)、高周波1段、中間周波2段、低周波2段
電源:直流変圧器(24V)
空中線:固定逆L型
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送信機内部 |
受信機は上部に装備されたマウントにより操縦席計器板の下側に取り付けられた。受信、送信転換用のスイッチは操縦桿に装備。 |
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受信機内部 |
第244戦隊小林戦隊長と乗機三式戦「飛燕」、アンテナ支柱より水平尾翼に空中線が張られている。
(写真出典:HP陸軍飛行第244戦隊-調布の空の勇士たち) |
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「対空電話通信について」
以前、HP「陸軍飛行第244戦隊-調布の空の勇士たち」の主管櫻井氏に元244戦隊操縦者の方々に、送話器、通信距離についての聞き取りをお願いした。以下はその抜粋であり、中央の航空隊における対空電話通信を知る上で興味深い。
「送話器について」
おおよそ3000メートル以下の低高度では、ゴム製マスク型のマイクを使用した。それ以上の高々度に上がる場合(邀撃ではこれが常態)は酸素マスクを装着したが、マイクはマスクの中に仕込まれていた。しかし、酸素マスクは顔を大きく覆っているため、声を出すと息がこもって飛行眼鏡まで曇ってしまうことがあり、これには困った。
咽喉マイクは多数の在庫があったが、実際には19年11月頃、震天隊で1〜2度使用しただけだった。その後は一度も使わなかったが、理由は分からない。
「通信距離について」
内地防空部隊では、情報入手に不可欠な無線機の整備には完璧を期しており、作業にも優秀な人材をあてていた。不具合が発生した場合でも、メーカーから迅速に技術者が派遣され、対策が講じられる態勢をとっていたので、問題は生じなかった。
空地の通話は何の支障もなく、1万メートル付近まで高度をとった場合には、ほぼ日本全土をカバーできた。実際の邀撃戦でも、東京を中心とする関東一円の作戦運用に問題はなかった。(以上聞き書き)
上記は帝都防衛に活躍した第244戦隊の場合であり、遠隔地や外地では補修機材の未充足、発動機・機体・無線他各整備要員の練度等の問題もあり、対空電話通信の運用状況はかなり違ったものであったと推測される。
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